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ブルゴーニュ・ルージュの垂直試飲
外側にかけてかすかにオレンジ色を帯びつつある、淡いルビー色の液体で満たされたテイスティンググラスが4つ。昨夜は清岡ソムリエによるワイン教室「デギュスタシオンコース」、テーマはブルゴーニュの垂直試飲です。

ポマールに本拠を置く、ドメーヌ・ヴィルリ・アルスラン。瓶詰め後、飲み頃になるまで熟成させてから市場に出荷するという良心的な造り手で、このたび98、99、00、01と4ヴィンテージがそろったことを機に、ブラインドでの垂直試飲を企画しました。

外観はほとんど同じでしたが微妙に薄いのと濃いのが混在した感じ。香りはやや枯れた印象が強いのが一つ二つあったものの、どれもみな適度に果実感が抜けて、紅茶の葉や腐葉土、スパイスを感じさせる程よい熟成香を漂わせていました。

飲んでみても、やはり適度に練れた熟成感。いくらかタンニンの量や硬さに違いがありましたが、基本的に同じ作り手ですし、ヴィンテージも一年違いではさほど大きな差異は見られません。

はっきりいってテイスター泣かせの企画でしたね(笑)
「全然分からん!」という投げやりな声も・・・。

もっとも濃い色調のものが99年で、枯れた印象が強かったのが01年と98年。00年は香りにボリュームがあり、バランスのよさに人気も上々でしたが、総論として何が見えてきたかというと、

「熟成したブルゴーニュはやっぱり美味しい」

という当たり前のことでした(笑)

個人的には、99年のしっかりとした密度感がお好みです。

2006年や2007年の若いワインが持つ、親しみやすい果実味も大変魅力的ですが、酸が穏やかになり、各要素が球体に近づいていくイメージの、熟成したブルゴーニュワインの魅力は何物にも変え難いもの。

セラーには熟成したブルゴーニュもいくつか保管してあります。気になる方は少し厚着をして、低温に保たれたhanawineのセラーにお越しください。思わぬ掘り出し物に出くわすかも・・・。


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by hanawinehiromi | 2009-03-11 19:36 | 新着レポート