「高品質なブドウを得るために、この時期の芽かきは大切なんです。」
神戸市郊外に拡がる
神戸ワイナリーのブドウ畑。製造課・安居さんの言葉を胸に、軍手と剪定バサミをもって、よく陽が当たる南西向きの斜面に整然と植えられた、リースリングのブドウ樹(樹齢はおよそ30年)に向き合いました。
必要以上に出てきたブドウの芽を適正な芽数にすることで「日当たり・風通しの向上」を図り、また「収穫量の調整」を行うことで、より一房に養分を凝縮させ、
高品質なブドウの生産につなげるというのが作業の骨子。
芽かきについての説明
頭では分かっていても、目の前で行う作業は、まさにいま生きているブドウの芽を自らの手で切り落とすということにほかなりません。「もし、この芽を自分が摘まなかったら・・。もっといいブドウになったのでは?」剪定バサミを持つ手が汗で湿る瞬間です。
ワイン造りやブドウ栽培に携わった人々の様々な思いは、一本のボトル、一杯のグラスにたっぷりと詰まっているのかもしれません。
ぶどう畑で感じたこと。少し大げさに言えばそれは
生命のサイクルであり、
生きることそのもの、という気がしました。
電車や車ですぐに行ける、ニッポンの風土で育ったわたしたちのワイン。今週のhanawineでは、
ちょっと特別な思いが詰まった日本のワインを、バーカウンターにてグラスで提供しています。
この機会にぜひ、
"日本のワインのいま"を感じてみてください。