5月27日(水)、13名様の参加をいただいて、清岡ワインセミナー「イタリア偏」の第一回目が始まりました。テーマは
「イタリアワインの成り立ちと島のワイン」、まずは俯瞰的にイタリアワインの成り立ちを学んだ上で、シチリア島、サルディニア島のワインをテイスティングしてみましょう、という内容です。
イタリアでは全州でワインが造られており、DOCGやDOCといった原産地呼称はあるのですが、品質はまさに玉石混合で、キチッとした格付けがなされていません。それを面白いと思う人はイタリアワインにはまり、面倒だと思う人はフランスワインにはまるのでしょうか。
私も最初はフランスワインから入ったクチですが、最近はイタリアワインの多様な魅力にはまりつつあります。
清岡ソムリエによると
「イタリアワインはまず飲んでみましょう」とのことでした。ラベルの情報をみて頭でいろいろ考えるよりも、まず飲んでみる。なるほどなあと頷きます。バローロやキャンティなどの有名銘柄でも、造り手によって全然違いますからね・・・。ま、そんなにポンポン飲めるようなワインでもないですが(笑)
しかし、南の島のワインは比較的安価ながら、最近は個性的なワインが増えてきました。セミナーでは白2種類と赤2種類、どれもみな地場の土着品種を使った、その土地らしい味わいでした。
シチリアのカタラットというブドウを使った、テッレ・ディ・ジネストラ。トロピカルフルーツ的な甘い香りを漂わせながらも、キュッと塩味の効いた、メリハリのある辛口ワイン。
一方のサルディニア島は、ヴェルメンティーノとシャルドネをブレンドしたカリスマ・ビアンコ。オーク由来の香ばしいボリューム感に、熟れたバナナのようなたっぷりとした果実感。太陽を感じさせる味わいです。
赤ワインはシチリアのネロ・ダーヴォラ、イティネラ。薬草っぽい香り、スパイシーなニュアンス。時間がたつと柔らかく解けて、チェリーのような果実味が顔を覗かせました。
そしてサルディニア島はカリスマ・ロッソ、カリニャーノとカベルネのブレンドですが、リキュールのように凝縮した味わいをもつ力強い一杯でした。こういうの、好きな人ははまりそうな味ですね。
それぞれに際立つ個性を見せる、イタリアの島のワインでしたが、その根底で共通するのは、やはりたっぷりとした
「太陽の味」でしょうか。
最近ではエトナ山麓など、標高の高いところは涼しい産地になるそうですが、それでもやはり、日常価格帯のワインには、はっきりと「太陽の味」が感じられると思います。
お料理には、素揚げした野菜のトマト煮込みを甘酸っぱいソースで仕上げた、カポナータ・アッラ・シチリアーノが供されました。これがもう白ワインにも赤ワインにもぴったり。
途中からは会話も弾み、楽しく盛り上がったワイン教室「イタリア篇」。イタリアワインを飲むと、どこか自然に和んだ、明るい空気になる、というのは気のせいでしょうか。
次回のテーマは
「南イタリア ~太陽を感じるぶどう~」です。島のワインとはまた違う、南イタリアワインの魅力に迫ってみませんか?
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ご参加お待ちしております!
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