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カテゴリ:試飲レポート( 42 )


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【数量限定入荷】クスダワインズのピノ・ノワールとシラー入りました。
みずからの夢を実現し、さらなる高みを目指して、NZランドでワイン造りに励む楠田浩之さん。
2007年はピノ・ノワール、シラーともに世界中で高い評価を受け、ますます入手が難しくなってきました。需要の増加にしたがって当然価格も高騰、高い品質が世界で認められるのは同じ日本人として非常に嬉しいのですが、一方でなかなか飲みづらくなるというのも、少し複雑な気持ちです。

今年の春先には2008年のピノ・ノワールが入荷してまいりましたが、瞬間蒸発のごとくあっという間に完売。その品質を考えれば9,450円という価格は妥当、といいますか安いくらいなのですが、需要と供給の関係から今後はますます入手困難なワインになっていくのかもしれません・・・。

だって、素晴らしいワインというものは量産がきかないものですから。
楠田浩之さんが畑作業から瓶詰めに至るまで、手塩にかけて育てたわが子のようなワインたち。


ぜひ、味わってみてください。
全身がゾクゾクするような、興奮と感動をお届けできると思います。

極少量入荷につき、どうぞお早めに。

★ピノ・ノワール 9,450円 (限定20本)
ヨーロッパスタイルの、繊細で奥行きのある味わい。じっくりと・・

★シラー     8,400円 (限定12本)
繊細ななかにも温かさ、豊かな旨みがあります。これからが楽しみ!

hanawineでは宅配も承っております。広島旧市内で3,000円以上から。
どうぞお気軽にご利用ください!

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by hanawinehiromi | 2010-07-28 08:18 | 試飲レポート
深夜のワイン勉強会「ビオ楽」テーマはイタリアの白
毎月一回、ワインのサービスに携わる人たちが、お店の営業が終わった後によなよな集まるワイン勉強会「ビオ楽」。始まってから一年が経過し、先日は第13回目のビオ楽となりました。

「ビオワインについて勉強する」というのが趣旨ですが、要はよく分からないことについてみんなで経験し、考えを共有し、それぞれが思うことを意見・感想としてぶつけ合うという場がビオ楽。今まではいろんなテーマに沿ってワインを飲み比べたり、インポーターの担当者が来てくれてアツいトークを繰り広げたり、あるいは生産者を囲んで、農業が抱える問題について哲学的に語り合ったり・・。

いろいろあった「ビオ楽」ですが、そこに、「みんなの、ワインに対する情熱とあくなき探究心」がある限り、これからも続いていくものと思います。

さて、そんなビオ楽も成熟期といいますか、テーマも一巡した感があり、今回の「イタリア白ワイン」も最初は、漠然と美味しいワインを飲み比べよう、みたいな気持ちから始まりました。

しかし、熱心なインポーターの方に相談し、いろいろとワインを探していく中で、二次的なテーマが浮かび上がってきたのです。それが「スキン・コンタクトとマセレーション」です。

スキン・コンタクト:
白ワインの発酵前マセラシオン。白ブドウを破砕後、果皮と果汁を一緒にしておくことにより果皮に含まれる香気成分を抽出する。ブドウ品種の特徴が出やすくなる。

マセレーション:
目的とする成分を抽出移行させるために、あるものを別のものに漬け込むことです。赤ワインをつくる場合、果皮や種といった固形分が混ざったままアルコール発酵をおこないます。色や渋味が固形分に含まれていて、それを液体の方に抽出する必要があるためです。


「ビオワイン」もしくは「自然派ワイン」というと、農薬の有無や有機栽培などの手法、天然酵母か否か、亜硫酸塩を添加するか否か、といった点において語られることが多いと思うのですが、そのようにして造られたワインが、土地の個性を表現するワインというならば、醸造過程における果皮と果汁の接触時間というのも、大きな要因になるのではないでしょうか。

なぜなら、果皮や種にフェノール類が豊富に含まれていますし、また天然酵母は皮に付着するものです。今回はスキン・コンタクトによるワインと、マセレーションを行った(果皮を長時間漬け込んだ、赤ワインに近い醸造法)ワインとを飲み比べてみました。

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マセレーションを行ったワインは、まず明らかに外見が異なります。白ワインというよりむしろ、茶色ワイン、オレンジワイン。そして香りが凝縮していて、飲んでみると酸味、果実味、渋みのどれもがテンションが高く、「少々キツイ」と思わせるほどの力強さ。

一方のスキン・コンタクトで造られたワインは、もちろんその他の諸条件によっても左右されますが、概して色合いはそこまで濃くはなく、渋みなども際立ってはいません。いわゆる白ワインらしい、酸と果実味の程よいバランスがとれた、フレッシュ・フルーティなワイン。

同じ造り手が、同じ土地で、同じブドウ品種を使って造ったワインで、マセレーションをしていないワインと、かたや15日間のマセレーションを施したワイン。根本のところは似ていますが、香りの複雑さ、味の重層具合、そして余韻に広がる旨みの幅において、かなりの差が出ていました。

もちろん、ただマセレーションをすればいい、というものではありません。果皮を漬けたままの状態での発酵では、微生物汚染の危険性の高いリスクを伴うため、厳しく慎重な選果は必須ですし、そもそも畑で健全なブドウを育てるというのが大前提です。その手法として有機栽培をしたり、ビオディナミを選んだりと。

酸味も渋みも強いけど、どこか懐かしい味わいがギュッと染み込む、おばあちゃんちの沢庵のような雰囲気のある、アルベルト・テデスキのピニョレット。美味しいワインを造るために、そして「その土地の特徴と造り手の個性を反映したワイン」を造るために、畑仕事から醸造まで汗を流す、造り手たち。

個性的な美味しさのワインをお探しの方は、ぜひhanawineへお越しください。いろいろとお気軽にご相談いただければと思います。

ありがとうございました。

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by hanawinehiromi | 2010-03-10 18:28 | 試飲レポート
ロゼワインが来るかも!
ずらりと並んだ7種類ものロゼワイン。
すっきりとした辛口のものから、コクのある、赤ワイン顔負けのものまでいろいろ。

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「ロゼって、ちょっと甘くて飲み易いだけのワインでしょ?」
そんな認識はもう、過去のものかもしれません。

中華料理やエスニック料理、もちろん毎日の家庭料理にも。日本の食卓にロゼワインがあまり並んでいない現状は、ちょっともったいない気がします。

ヨーロッパやアメリカでは、ロゼワインの人気が年々上昇中だとか・・。
日本でも、いまやワインは特別なものではなくなり、普通に食卓で楽しむ「うまいもの」の一つに。
それならば、気軽に飲めるロゼワインが、もっともっと来そうな気がします!

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まずは3月4月のお花見シーズンですね。
お外で飲むロゼワイン、最高に旨いですよ~!
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by hanawinehiromi | 2010-02-17 20:02 | 試飲レポート
【新着】ティエリー・ピュズラ2008
連日連夜、フランスはロワールの造り手【ティエリー・ピュズラ】にスポットをあてて、彼のワインをテイスティングしているのですが、2008年はそれまでのスタイルから大きく変わったような印象を受けています。

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溌剌とした、もぎたての果実を連想させるティエリー節は健在なものの、2008年はどれもクリアで綺麗な印象。多少濁りがあって、やや荒削りな旨みに満ちた2007年と飲み比べると、その違いは一目瞭然です。

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一回り小粒ながら、端正でスッキリとした、伸びやかな旨みのある2008年。それはロワールの天候がそうさせたのか、あるいはティエリー・ピュズラに何らかの思いがあったのか、それとも“自然に”そうなったのか・・。いろいろと想像しながらワインを飲むのも、なかなか興味深いものがあります。

今週一杯は「ティエリー・ピュズラまつり」を実施いたしますので、ぜひ飲み比べてみてください!
テイスティングセット【3グラス1,000円】
ティエリー・ピュズラのワイン購入の方は【表示価格から5%オフ】


そして、1月16日の土曜日は、今年最初の有料試飲会!【ティエリー・ピュズラ】をいろいろ飲み比べたその勢いで、同じくロワールの自然派を代表する造り手、【クリスチャン・ショサール】のパタポン白・赤、さらに【ヴァンサン・ゴードリー】のサンセールと、計3種類を飲み比べていただけます。

前売りは1,000円(当日は1,200円)ですので、どうぞお気軽にお申込みください。
週末はみなさまのご来店、心よりお待ちしております。
082-222-6687
e87@hanawine.com

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by hanawinehiromi | 2010-01-14 21:16 | 試飲レポート
大岡さんのヌーヴォーがうまい!!
プシュッ。王冠をあけた瞬間にガスが対流し、まるで搾りたてのフレッシュジュースかと見紛うほどに、一気に濁りを帯びる白ワイン。大岡さんがフランスはローヌ地方で造る、ヴァン・ド・ターブルのヌーヴォーです。

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熟したリンゴや洋ナシの香り。アップルパイやブリオッシュのような香ばしいニュアンスも。ゴクリ・・。と一口飲んでみると、心地よい炭酸に導かれるように、たっぷりと詰まった旨みが口中に広がります。自然で、自由で、溌剌とした、果実そのものを頬張ったような旨み。ワインに対して持っていたイメージが、いい意味で覆されるようなフレッシュな液体。

ブドウ品種はシャルドネ主体にヴィオニエ。“らしい”と言えば“らしい”のかもしれませんが、でもこの味わいはブドウ品種の特徴というよりも、造り手である大岡さんの考え方や思い、もっと言うと哲学みたいなものが表現されているのではないでしょうか。

普通のボジョレー・ヌーヴォーを澄まし汁と例えるならば、こちらは魚のアラがたっぷりと入った、漁師風お味噌汁。何杯でもお代わりしたくなる美味しさです。

濃厚なベリー系の香りにあふれ、スパイシーで、爽やかな余韻がある赤ワイン。こちらも表面的にはなめらかなのですが芯が強く、旨みの凝縮度が高い、骨太なお酒。スタッフ間の試飲でも「うまい!うまい!」という声があがっていました。

ブドウ品種はメルロ、ガメイ、シラー。テクニカルな詳細はこちらをどうぞ。

大岡さんのヌーヴォー白・赤2本セットも、残り少なくなってきております!

年に一度のヌーヴォーですが、これをきっかけに、日常の生活の潤いとしてワインを楽しむ方が、もっともっと増えればなあと思います。

さて、今日11月20日は「ピザの日」とのこと。チーズたっぷり、熱々のおいしいピザを頬張りながら、おいしいワインはいかがでしょう!

皆様のご来店、心よりお待ちしております。

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by hanawinehiromi | 2009-11-20 10:41 | 試飲レポート
ブルゴーニュを思わせる、イタリアの赤ワイン
濃くて深みのあるルビー色の液体。
最初に甘美な干しブドウのような香りがフワッと感じられますが、少しも押し付けがましいところがなく、あくまで控え目に、ひっそりと、くすぐるように、静かに広がっていきます。

イタリアはヴェネト州、Ca’ la Bionda(カ・ラ・ビオンダ)という造り手の、
Amarone della Valpolicella Classico 2004
(アマローネ・デッラ・ヴァルポリチェッラ・クラッシコ)


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舌触りも肌理が細かく、どこまでも滑らかかつ繊細。普通、アマローネを飲むとアルコール感がカーッときて(そのボリューム感が好きだ、という方もいらっしゃいますが)、やたらに濃密で、舌にまとわりつくようなコクと、ビリビリするような後味があるのですが、このアマローネときたら・・・。

もちろん豊かなコクと深みは十分に感じられるのですが、余分な濃度は削ぎ落とされ、核となるエキス感とミネラリティが適材適所において洗練された、とにかくエレガントな印象。そう、どこかでこんなワイン飲んだことがあるなあと思えば、香りの要素やボリューム感は異なりますが、その根底には、偉大なブルゴーニュワインのそれと相通じるものがあるような気がします。

海底が隆起して出来上がったため、海の沈殿物が何層にも重なっていて石灰分が豊富なマラーノの丘にある畑を、親子三代で守り続けるカステッラーニ家。自分たちを農民と称してヴァルポリチェッラの自然に敬意を払い、除草剤はもちろん一切薬剤の使用をしていません

収穫は全て手摘み。健全で完熟した葡萄を選び、畑に自生する自然酵母を使って発酵。フィルタリングは味わいの複雑味を破壊してしまうとの理由で行わず、 また、発酵時のSO2の添加は一切無し。瓶詰めの際に最低限加えるだけですが、それが可能なのも、たゆみない畑仕事による健全なブドウ果のおかげでしょうか。

『ヴァルポリチェッラではなく、マラーノの特徴を表現したい。 マラーノ渓谷は、その標高の高さと石灰分、冷涼な気候から繊細さをワインに与えてくれる。果実味の奥にブルゴーニュのような繊細さを感じさせ、余韻を味わえるワインに仕上げたい。』

造り手の想いが滲み出た、感銘をうける一杯のアマローネ。次回の入荷は11月以降になりますが、同じ造り手による、もう少し廉価なヴァルポリチェッラ・クラッシコ・スペリオーレ・ラヴァッツォルでしたら在庫がございます。(2,342円)

こちらも、造り手のスタイルがよく表現された、キレイで繊細なワインです。ブルゴーニュがお好きな方、繊細なワインをお好みの方は、ぜひお試しください。イタリアの、ヴァルポリチェッラの、マラーノ渓谷のテロワールを、きっと感じていただけると思います。
カ・ラ・ビオンダ(ヴェネト州)/ヴァルポリチェッラ・クラッシコ・スペリオーレ・ラヴァッツォル

【イベント情報】11/8(日)19時~「ジビエ!キノコ!イタリアワイン!!の会」
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by hanawinehiromi | 2009-10-27 11:58 | 試飲レポート
hanawine的ボルドーのすすめ
名の通った有名ブランドや、高級グランヴァンの類にはあまり縁のないhanawineでは、どうしてもボルドーのワインが手薄となっていました。しかし、私自身ワインにはまったきっかけはボルドーの赤ワイン、サンジュリアン村のシャトー・ベイシュビル1995。今でこそ嗜好が変わり、あまりボルドーを飲まなくなったものの、たまにいただくとどこかホッとするような感慨を覚えます。

穏やかながら芯のある黒系果実の香り。ギュッと詰まったような凝縮感があり、ときに飲み手に緊張を強いるような、シリアスかつ複雑でキメの細かい構造。しかし、飲み終えた後にフウッと鼻腔をくすぐる、湿った土っぽい香りは、さりげない温かみを帯びていて、飲み手の心まで解きほぐしてくれるような、柔らかいボルドーの赤ワイン。

こういうボルドーワインを探していたところ、最近面白いワインが入ってきました。

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●シャトー・トゥール・デュ・パ・サン・ジョルジュ 2002/サン・ジョルジュ・サンテミリオン
シャトー・オーゾンヌの元醸造長、パスカル・デルベック氏所有のシャトー。骨格のしっかりした右岸のスタイルをリーズナブルに味わえる。 M.R 60% C.F 30% C.S 10%

●シャトー・モーカイユ・フェルタン 1999/オー・メドック
ムーリスのトップ生産者『シャトー・モーカイユ』がオー・メドックはラマルクに所有するシャトー。堅牢な凝縮感は健在。C.S 60% M.R 24% C.F. 16%

●シャトー・レスタージュ・シモン 1995/オー・メドック
フランス国内の多くの著名レストランでも支持されている隠れた銘シャトー。メルロー主体ながらしっかりしたボディを持つ本格派。M.R 68% C.S 27% C.F 5%

いずれのワインも程よくきれいな熟成感があり、そして何よりも特筆したいのが、繊細で滑らかな余韻。圧倒するような力感とは無縁で、あくまでもひっそりとした、しかし芯のある伸びやかな余韻は、流通経路のコンディション維持に苦心した結果ともいえるでしょう。目を閉じて心を鎮めて、ゆっくりと味わいたいワインです。

価格は2,000円前後から3,000円くらいまでと、飲み頃のボルドーとしてはお手頃価格ではないでしょうか。
有名コンサルタント監修による、どこから切っても同じ味の金太郎飴のようなワインや、資本にものを言わせて華々しいマーケティング活動を行い、有名評論家から高得点をもらう高価なコレクションワインとは180度違う、食卓で味わうべきヴァリュー・ボルドー。少量の入荷ではございますが、ぜひお試しください。
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by hanawinehiromi | 2009-08-06 10:36 | 試飲レポート
第7回ビオ楽「SO2(酸化防止剤)の有無について」
自然派ワイン、ビオワインについて、実際にワインを飲みながらみんなで語り合う「ビオ楽」
営業終了後に夜な夜な集まり、毎月開催してきましたが、今回で7回目を迎えました。
テーマは「SO2(酸化防止剤となるもの)によって得られるもの、失われるもの」
ソムリエ、ワインアドバイザー、インポーター、シェフ、和食の料理人、サービス、と立場の異なる人たちが、一杯のグラスワインを介してあれやこれやと意見をぶつけ合います。

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まずは講義形式の堅いお話で始まりました。そもそもSO2は何のために使用されるのか、そしてその功罪とは。ワインという飲み物は酸化に対して非常に弱く、それを防止するために、あるいは微生物汚染を防ぐために、そして味わいを安定させるために--。人類の知恵ともいえる酸化防止剤をワインに対して用いることで、世界中のワインが、いろいろなところで飲めるようになったのは紛れもない事実です。

ただ、酸化防止剤に頼りすぎることで、そこそこのブドウでもワインが“安定して”造られるようになり、ブドウが本来持っていた生命力みたいなものが弱まったのも事実でしょう。そこそこのブドウでそこそこ安定したワインが大量に造られた結果、ワインが本来持っていた香味の多様性が損なわれたと感じる人は、少なくないと思います。

実際に、亜硫酸塩とソルビン酸の水溶液も飲ませていただきました。はっきりとした火打石のような香りに、どこか違和感を覚える浮ついた酸味。いくら少量とはいえ、これらの添加物がワインに入っていて、何の影響もない、ということは言い切れないと思います。

そこで、後半からは実際にワインを飲み比べてみました。山梨で造られているシャルドネの、SO2添加バージョンと無添加バージョン。さらにメルロの両バージョンと、2007年と2006年の比較です。

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SO2無添加の方が、香味により複雑さがあり、フワフワとした柔らかさを感じました。ただ、その感じ方の強弱は人それぞれで、SO2を添加しているほうも、しっかりとブドウのエキスを感じられる、美味しいワインだったのです。

「やっぱり無添加がいい。」
「添加してあるほうが安定してて、お客様にお勧めしやすい。」
「造り手はどういう意図でこの二つのワインを造ったのだろうか。」

いろいろと意見が出されましたが、これが正解、というものがあるわけではありません。それぞれが身体で、心で感じ、自分のワイン観と照らし合わせたうえで、そのワインをありのまま受け止める。飲み手の数だけ、ワインの味わいがあるのかもしれません。

化学をことさらに悪者扱いする風潮には疑問を覚えますが、ただ本心としては、味の均一化されていない、多少荒削りでブレがあっても、その土地の個性、収穫年の天候、造り手の哲学が反映されたワインを、そのまま飲んでみたいという気持ちが強くあります。

そのために栽培方法を見直すのか、醸造方法を工夫するのか、あるいは最適な土地を探すのか・・。造り手にはそれこそ無限の選択肢があるわけで、ビオとかSO2というのも、その無数にある選択肢のうちの一つなのかもしれません。コマーシャル的に、どうしてもここの部分が強調されてしまいますが・・。

結局は、造り手を選ぶこと。そして選ぶためには、その造り手のことを、ワインのことをもっとよく知らなければなりません。品種がどうとか、樽熟がどうとか、テクニカルデータも参考にはなりますが、やはり実際にワインを飲んでみて、身体で感じ、どんなメッセージを受け取ることができるか、そしてそのメッセージを自分なりに、自分の言葉で噛み砕く、というのが非常に大事なのではないでしょうか。

なんて大げさなことを考えながら、今夜もいつも通り、おいしくワインをいただこうと思います。
毎回大いに盛り上がる「ビオ楽」。これからも楽しみにしています。

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by hanawinehiromi | 2009-08-04 17:06 | 試飲レポート
第6回「盛り上がるビオ楽」
「hanawine*ハナワイン」ネットショップはじめました。

梅雨らしいどんよりとした空模様のなか、少し早起きして今週一週間を振り返ってみました。
7月13日の月曜日、営業を終えた深夜0時からよなよな始まるワイン勉強会、

ビオ楽。

「ビオってなんだ?」
「自然派っておいしいの?」
「おいしくないの?」

素朴な疑問を胸に抱きつつ、あふれる好奇心を抑えられない人たちが集う、熱い熱いワイン勉強会、

ビオ楽。

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今回は「ビオロジック」「ビオディナミ」「自然派ワイン」「ヴァン・ナチュール」という単語について、共通認識を持つべく簡単にカテゴライズしてみました。

【ビオロジックとビオディナミ】
 ビオロジック(オーガニック)を日本語にすると有機農法。ビオディナミはビオロジックの一種で、生体力学を取り入れた、さらに規定が厳しいもの。天体や様々なものの動きを考慮しながら、独特の調剤を用いて土壌を活性化します。

 ビオロジックもビオディナミも、畑のなかでの「農法」を規定しており、あくまでブドウに対してのアプローチにすぎません。そのブドウを使ったワインを「ビオワイン」と言っていますが、醸造段階で培養酵母(⇔天然酵母)による人工的な香り付けを行い、酸化防止剤をたっぷり添加し、加熱殺菌処理などを行えば、とても飲み物として「自然な味」になり得ないのは、想像に難くないでしょう。

 この点がややこしいところで、「ビオワイン」を商業的に売り文句にしているワインは、ブドウはビオロジックで造っていても、ワイン醸造はまったく自然な製法ではないことが多々あります。ワインに対しての規定はないため、実際に飲んで判断するか、造り手の言葉を信じるしかありません。

【自然派ワイン、ヴァン・ナチュール】
 これに対して「自然派ワイン」「ヴァン・ナチュール」は、ビオロジックよりさらに踏み込んだ考え方をしています。私たちが何気なく「ビオ」と呼んでいるワインも、実は自然派ワインやヴァン・ナチュールのことを指しているのかもしれません。

 フランス・ローヌ地方のヴァン・ナチュールの先駆的生産者ティエリー・アルマンのもとでワイン造りを学び、「ギガル」の栽培長も務めた大岡弘武さん(ル・カノンでおなじみ!)によると、「『ビオロジック』にせよ、『ビオディナミ』にせよ、いくら健全にブドウを育てても、そのブドウからとった果汁に糖分を補ったり、酸化防止剤を多用してワインを造れば、その味わいはヴァン・ナチュールのそれとはかけ離れたものになる」。

ヴァン・ナチュールの造り手たちは、可能な限り自然に育てたブドウに一切添加物を加えずに、天然酵母による自然なワイン造りに励んでいます。もちろん、自然な造りに耐えられるだけのパワーがブドウにあるからこそ、ヴァン・ナチュールができるのですが・・。ただ、彼らの中には政府や認証団体の与えてくれる「ビオワイン」という肩書きにこだわらず、あるいは商業的なイメージを嫌い、あえて認証を取らない造り手もいます。

 そんな、本物のヴァン・ナチュールの造り手によるワインの味わいは、非常にナチュラルで瑞々しい美味しさにあふれ、身体全体に、染み込んでいくかのような『エネルギー飲料』だと実感しています。

【これからの自然派ワイン】
 自然派ワインのブームは終わりました。「自然派だったらなんでも旨い」などという人はほとんどいませんし、むしろ自然派ワイン特有の香味を苦手とする人もたくさんいます。畑から採れたての野菜がいくら美味しいと力説しても、世界からマクドナルドはなくならないでしょう。ワインも所詮は嗜好品ですから、それぞれ自分の好みで判断すればいいのです。自然派ワインのブームは終わり、自然派ワインという言葉は、自然になくなるのではないでしょうか。それだけワインのいち製法として、根付いてきたのだと思います。

 だからこそ、しっかりと造り手を選ぶ必要があります。また、同じ造り手の同じワインでも、環境の変化に敏感な自然派ワインは、コンディションによって大きく味わいが異なってきます。それこそ鮮魚や生ものを扱うような感覚を持っていないと、せっかくワインに込められた大地のエネルギーや造り手の思いも、台無しになってしまいます。


さあ、どうでしょう?ビオワイン、自然派ワイン、ヴァン・ナチュールに対する理解の一助になりましたでしょうか?興味をお持ちいただけましたか?

「自然派ワインだから旨い」「自然派ワインはおいしくない」といった議論はあまりに不毛でナンセンスだと思っています(好きか嫌いか、という嗜好性の問題はありでしょう)。「自然派」というカテゴリーにこだわりすぎて、ひとりひとりの造り手の想いや、ワインとしての完成度が見えなくなってしまっては本末転倒ではないでしょうか。売り文句として安易に「自然派」という言葉を乱用するのは、厳に慎むべきと思っています。

でも・・・。

世界的にブドウ栽培、ワイン醸造がきわめて自然な造りを志向している、という流れはどう考えても事実ではないでしょうか。その結果、おいしいワインに仕上がるのか、あまりおいしくないものになってしまうのか・・・。そこのところは千差万別で、「方法論」としてのビオをことさらに強調する商業的風潮そのものが嫌い、というのは個人的にも大いに頷けます。

では、どんな言葉・表現を用いて、
「その土地の個性と、収穫年の気象状況を最大限に反映させるために、より自然な栽培と自然な醸造を心がけた結果、おいしくできたワイン」
を端的に言い表せばいいのでしょうか?

今までは「自然派ワイン」という言葉が、清濁併せ呑みつつ大手を振って歩いていましたが、
今後はどうなるのか。

話が堅くなってきましたね・・・。「そんなん分からんよ」と投げ出したいところですが、

ビオ楽

という場で、ワインを飲みながら、喧々諤々、丁々発止、みんなで語り合いたいと思います。

盛り上がるビオ楽。「たんなる楽しい飲み会」という側面もないことはないですが(笑)、今後の展開にどうぞご期待ください。

長くなりましたが、最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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by hanawinehiromi | 2009-07-17 10:26 | 試飲レポート
イル・カンタンテ!!
大雨洪水雷注意報が出ている広島市内ですが、今日もhanawineでは、とっておきのグラスワインをお出ししています。

本日の目玉は、イル・カンタンテ!!

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近年大いに注目を集めている、シチリア島はエトナ産のワイン。ベナンティのコンサルタントを務め、エトナのブドウ栽培農家の造り手を集めた組合「イ・ヴィニエーリ」を先導してきた、サルヴォ・フォーティが造っています。

エトナで生まれ、エトナで育った、サルヴォ・フォーティ。オーナーのミック・ハックネル氏(英国のロックバンド、シンプリー・レッドのリーダー)からは「君の造りたいワインを造れ」と言われたそうですが、「私のワインも、ミックのワインも造らない。エトナのワインはエトナ山が造るんだ」と答えた、生粋のエトナ人。

自分が生まれ育った土地を愛し、信じている醸造家。ワインにもその想いが込められています。

畑がある場所は標高800メートル前後、海が近く特徴的な火山性土壌の影響を受けており、豊富なミネラル分としてワインに表現されています。日中の気温差も高く、南の産地とは思えないほどの、冷涼できれいな酸も特徴的。

ワインは3種類。

ビアンコ 2004
カッリカンテ、ミネッラ、マルヴァジーア、グレカニコのブレンド。
香りは複雑で柑橘類、アニス、アーモンドなど。キリッとしたミネラルと、トロリとした粘性がバランスよく融合。

ネロ・ダヴォラ 2003
豊富な果実味がありながらも、自然な酸がほどよく乗った心地よい味わい。タンニンもしなやか。

エトナ・ロッソ 2001
ネレッロ・マスカレーゼ80%、ネレッロ・カップッチョ20%
ピノ・ノワールを思わせる淡い色調から、ほんのりと赤系果実、スパイシーな芳香。透明感のある味わいで、余韻が長く続きます。

イタリアワインファンとしては見逃せない、イル・カンタンテ。この機会にぜひお試しください。
また極少量ですが、ボトルでの販売もおこなっております。
セラーでじっくりと寝かせてみてはいかがでしょうか。
紹介記事はこちら(読売オンライン)

お問い合わせはhanawineまで
082-222-6687
e87@hanawine.com
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by hanawinehiromi | 2009-06-30 18:34 | 試飲レポート