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第7回ビオ楽「SO2(酸化防止剤)の有無について」
自然派ワイン、ビオワインについて、実際にワインを飲みながらみんなで語り合う「ビオ楽」
営業終了後に夜な夜な集まり、毎月開催してきましたが、今回で7回目を迎えました。
テーマは「SO2(酸化防止剤となるもの)によって得られるもの、失われるもの」
ソムリエ、ワインアドバイザー、インポーター、シェフ、和食の料理人、サービス、と立場の異なる人たちが、一杯のグラスワインを介してあれやこれやと意見をぶつけ合います。

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まずは講義形式の堅いお話で始まりました。そもそもSO2は何のために使用されるのか、そしてその功罪とは。ワインという飲み物は酸化に対して非常に弱く、それを防止するために、あるいは微生物汚染を防ぐために、そして味わいを安定させるために--。人類の知恵ともいえる酸化防止剤をワインに対して用いることで、世界中のワインが、いろいろなところで飲めるようになったのは紛れもない事実です。

ただ、酸化防止剤に頼りすぎることで、そこそこのブドウでもワインが“安定して”造られるようになり、ブドウが本来持っていた生命力みたいなものが弱まったのも事実でしょう。そこそこのブドウでそこそこ安定したワインが大量に造られた結果、ワインが本来持っていた香味の多様性が損なわれたと感じる人は、少なくないと思います。

実際に、亜硫酸塩とソルビン酸の水溶液も飲ませていただきました。はっきりとした火打石のような香りに、どこか違和感を覚える浮ついた酸味。いくら少量とはいえ、これらの添加物がワインに入っていて、何の影響もない、ということは言い切れないと思います。

そこで、後半からは実際にワインを飲み比べてみました。山梨で造られているシャルドネの、SO2添加バージョンと無添加バージョン。さらにメルロの両バージョンと、2007年と2006年の比較です。

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SO2無添加の方が、香味により複雑さがあり、フワフワとした柔らかさを感じました。ただ、その感じ方の強弱は人それぞれで、SO2を添加しているほうも、しっかりとブドウのエキスを感じられる、美味しいワインだったのです。

「やっぱり無添加がいい。」
「添加してあるほうが安定してて、お客様にお勧めしやすい。」
「造り手はどういう意図でこの二つのワインを造ったのだろうか。」

いろいろと意見が出されましたが、これが正解、というものがあるわけではありません。それぞれが身体で、心で感じ、自分のワイン観と照らし合わせたうえで、そのワインをありのまま受け止める。飲み手の数だけ、ワインの味わいがあるのかもしれません。

化学をことさらに悪者扱いする風潮には疑問を覚えますが、ただ本心としては、味の均一化されていない、多少荒削りでブレがあっても、その土地の個性、収穫年の天候、造り手の哲学が反映されたワインを、そのまま飲んでみたいという気持ちが強くあります。

そのために栽培方法を見直すのか、醸造方法を工夫するのか、あるいは最適な土地を探すのか・・。造り手にはそれこそ無限の選択肢があるわけで、ビオとかSO2というのも、その無数にある選択肢のうちの一つなのかもしれません。コマーシャル的に、どうしてもここの部分が強調されてしまいますが・・。

結局は、造り手を選ぶこと。そして選ぶためには、その造り手のことを、ワインのことをもっとよく知らなければなりません。品種がどうとか、樽熟がどうとか、テクニカルデータも参考にはなりますが、やはり実際にワインを飲んでみて、身体で感じ、どんなメッセージを受け取ることができるか、そしてそのメッセージを自分なりに、自分の言葉で噛み砕く、というのが非常に大事なのではないでしょうか。

なんて大げさなことを考えながら、今夜もいつも通り、おいしくワインをいただこうと思います。
毎回大いに盛り上がる「ビオ楽」。これからも楽しみにしています。

hanawine*ハナワイン ネットショップはじめました。
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by hanawinehiromi | 2009-08-04 17:06 | 試飲レポート