大ぶりのワイングラスがよく似合う、黒みを帯びた深紅の液体。
トロリとした粘性を感じさせ、香ばしく、渋みとほろ苦さとコクを備えた、ワインの女王様とも称される
ボルドーの赤ワイン。
「いや、むしろワインの王じゃないか?力強いんだから。」という向きもありますが、内に秘めたる芯の強さともいうべき味わいは、やはり女王様のような気がします。凛とした気品があって、静謐な佇まいがあって、あくまでも健気でお淑やか。
まあ、王でも女王でもどちらでもいいのですが。何か嬉しいことがあったとき、ちょっと落ち込んだとき、あるいは心機一転したいとき、そして誰かと、とっておきの食事をゆっくりと楽しみたいとき。
ふと飲みたくなるのは、ボルドーの赤ワイン。
1,000円前後のカジュアルボルドーではやや物足りなく、かといって1万円以上もするグランヴァンは高嶺の花。そんなときにお薦めなのが、
3,000円から5,000円くらいの、実力ある中堅シャトーのワイン。じっくりと探せば飲みごろのものだって、市場にはたくさん残っています。
今回ご紹介したいのは、サンジュリアンの3級格付けシャトー、あのサントリーが買収して以来メキメキと品質をあげてきた
シャトー・ラグランジュのセカンドワイン、レ・フィエフ・ド・ラグランジュ。しかもヴィンテージは
2001年、ほど良く練れていて、香りも開き始め、粒子の細かいタンニンが絶妙の間合いで散りばめられた、
今がもっとも飲みごろのボルドーワイン。
しっかりと定温管理されたボルドーの赤ワインには、活き活きとした風味が感じられ、後味のスルリとした抜けの良さが感じられます。これぞファイン・ボルドー。ボルドー好きの方にはもちろん、そうでない方にもぜひ楽しんでいただきたい、
今飲むべきボルドーワイン。
さらに、玄人好みのする実力派シャトー、
ポタンサックの1993年もセラーでゆっくりと時を刻んでいます。こちらも先日飲む機会があったのですが、まだまだ強い酒躯を保ちながらも、すでに香りは様々な化学変化を経て、まさに官能的というべき、妖しげな魅力を解き放っていました。
4,999円のレ・フィエフ・ド・ラグランジュ2001と、
2,980円のシャトー・ポタンサック1993。
あなたはどんなときに、ボルドーワインが飲みたくなりますか?
hanawineでは宅配も承っております。広島旧市内で3,000円以上から。
どうぞお気軽にご利用ください!